京浜急行電鉄で行われている連続立体交差事業を品川駅から泉岳寺まで観察してみました。
この記事は上記の動画内容を一部抜粋しています。
動画では現地の様子を分かりやすく解説しています。よければご覧ください
京急線品川駅


京急線品川駅舎は解体工事に伴い装飾が撤去されました。
建物自体に大きな変化はありませんが、装飾がなくなると寂しいですね。
駅併設の商業施設ウィング高輪EASTは、2020年3月に工事のため閉館されています。

品川駅 施工順序
京急線品川駅は現行の高架駅舎を仮設化して地平ホーム作り線路を切り替えます。

駅舎解体のためホームが仮設化され、バラスト軌道は工事桁に受け替えられています。1番線は既設構造物が高輪口上部で残っている状態ですが、そこ以外はほとんど仮設化が完了している状態でした。

工事桁の設置が完了すると既設高架橋の床版部分は線路を保持する必要がなくなるので、解体できるようになります。
高輪口付近には切断された床版が置かれていました。長年京急線を支えた高架橋の断面が観れるのは面白いですね。


京急品川駅の1番、2番3番ホームを結ぶ乗り換え跨線橋は、橋の周りに仮柱が設置されていました。階段奥には仮囲いが設置され外壁の撤去が進められています。


JR乗り換え口にあった切符売り場は完全に解体され改札機がJR線寄りに移動していました。

京急線とJR線を繋ぐ乗り換え口の下では仮柱の設置工事が進められています。
品川駅西口

西口は、JR品川駅舎の解体が完了、京急線高架橋の姿が確認できます。

2022年の様子です。
品川〜泉岳寺

西口にあった京急第10ビル跡地では仮高架橋構築や新しい駅ビルを支える基礎工事が進められています。写真左下には工事桁を組み立てる様子が写っていますね。

品川〜泉岳寺間は地下へ潜る高架区間とトンネルで構成されていますが、高架区間は仮高架橋を整備して地平化工事が進められます。


車窓からは下り線と引き上げ線の仮高架橋が一部確認でき、仮引き上げ線の構築が進められていました。

本事業により引き上げ線の位置が高輪ゲートウェイ寄りに移設されます。高輪二丁目交差点の作業ヤードには仮高架橋を支える橋脚が出現していました。

トンネル区間は下り線をJR側に少し移動させて工事が進められます。

下り線はトンネル擁壁が解体され、移設に備えて線路が工線桁に受け替えられています。
以上品川駅ー泉岳寺駅の工事の状況を簡単にまとめてみました。
地上に駅を作り踏切をなくす謎工事を観察2025 vol.2 | 京急品川駅付近連続立体交差事業
上記動画verでは工事の様子を全区間に渡り紹介しています。



コメント
いつ、仮下り線に切り替わるのかに注目です。来年中に実現する予定かな?
うーん、いつ頃でしょうか?僕も知りたいです。今年はなさそうですね
仮引き上げ線が現在の高架の引き上げ線よりも、高輪ゲートウェイ側にずれて長さが長くなるように見えます(方角では実感がわきませんが、品川駅から見ると現在地よりやや北にずれる)。
想像していたよりも仮引き上げ線の建設工事が大掛かり(余裕をもって12両編成に対応した長さで設計?)です。
それにしても1か月前の23区内の豪雨は驚きました。この工事に支障・影響が出なかった(地下鉄内の線路冠水)のは幸いでした。